はじめてソーラーシェアリング

よく聞かれる質問に発電マンが、ラジオで答えました。

Q1 パネルで太陽が遮られるのに、農作物は育つの?
A1 植物が育つには太陽の光が十分必要で、それを太陽光パネルで遮ってしまうという行為は邪道だという考えの方も多いと思います。「植物と光」と言えば学生の頃に理科の実験でやった植物の向光性を思い出す人も多いでしょう。
植物を暗い場所に置き、一部から光をあてておくと植物が光を求めて体をよじらせて光に向かうという例のやつです。
この実験の印象が強いせいか、一般に「植物には 100%の光が必要」と思い込んでいる人が大変多いのです。
しかし、そこまで強い光を求めている植物は実際には少なく、ある一定量の光があれば十分であり、逆にあまり強すぎる光は植物にとってむしろ「害」であるというケースが多いのです。
ではどの程度の光があればいいのか、ということを考えるときの一つの指標が、光合成の「飽和点」という考え方です。

いろいろな植物の光-光合成曲線

これが光合成の「飽和点」と言われるものです。この飽和点は植物の種類によっても違います。
サトウキビやトウモロコシには飽和点がないように見えます。それに対して、イネや小麦などは 40~50klx 程度が飽和点になっています。
ケヤキやサトウカエデでは 10~20klx で飽和点に達しています。

このように植物は固有の飽和点を持っているので 100%の光が必要なわけではないのです。
この性質を利用して、植物の生育に必要ない太陽光を発電に回し、「作物の生育」と「発電」とで太陽光を分け合う(シェアする)というのがソーラーシェアリングの基本的な考え方です。

畑や田んぼの上部に太陽電池パネルを設置しますが、いわゆるメガソーラーのように一面に敷き詰めるのではなく、ある間隔を置いて設置します。
そうすることで一定量の光が下の畑まで届くようにするので、農作物の生育には影響がないのです。(一般的には 3~4 割程度の遮光率になるように設置します)

Q2 架台は、農作業の邪魔にならない?
A2 農機具が入る場合、まったく何もない状態と比較すると、作業性が劣る場合も出てきます。
設計段階でしっかりと農作業の作業性を考慮し、許容できる範囲を見極めた上で架台を設置する必要があります。
一方、農機具が入らない場合は、むしろ日陰により作業性が良くなる場合もあります。

Q3 「そらぐり」(ソーラーシェアリング)で有利な作物は?
A3 Q1の、「光飽和点」が低い、つまり日陰を好む作物は、太陽光パネルで適度に日照を遮ぎった方が有利です。
日照が半日当たるところでよく育つ作物を「半陰性の作物」、日照の少ない場所でよく育つ作物を「陰性の作物」と言います。
半陰性の作物の具体例としては、ホウレンソウ、サラダ菜、ショウガ、イチゴ、ネギ、ニラ、レタス、アスパラ、パセリ、ニンニクなどがあります。
陰性の作物の具体例としては、ラッキョウ、シソ、ミツバ、ミョウガ、ワラビ、セリ、フキなどがあります。

Q4 地盤のゆるい水田でも、できるの?
A4 食料自給を目指す発電マン族は、主食のコメにも注目し、地盤がゆるく難しいと思われがちな水田にも、2014年6月、日本で初めて太陽光発電システムを設置しました。
田んぼに基礎を埋め込むことと、下の方の地盤は固いので架台の安定性は確保できるのです。
農業委員会の方も視察に来られ納得の出来栄えでした。

左:トラクターが入っての作業もご覧の通り
右:農業委員会の方が視察に。出来栄えにご納得いただけました。

Q5 導入費用は、いくら?
A5 太陽光発電の費用見積もりは、パネルの性能や架台の設置条件など様々な要因で大きく変わってきます。
次の例はモデルケースとして目安とお考えください。
「およそいくらぐらいなのかな?」ということだけでも結構ですので、お気軽にご相談ください。

50kwh ●m2 1500〜2000万円
80kwh ●m2 万円

Q6 自己資金がないのですが・・・?
A6 基本的に銀行からの融資で賄う方がほとんどです。
農地は担保にならないので、そのままでは難しいのですが、融資を引き出すノウハウというものがあります。
また無担保で融資を受けられるケースもあります。
豊富な経験のある発電マン族に是非ご相談ください。

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