ソーラーシェアリングの実例(3)(農地でソーラー発電 10)

さて次は地元静岡県でがんばっている方をご紹介します。

この方は浜松市北区でデコポンを栽培しながら約700坪の敷地に50kWの太陽光発電を運営している坪井さんです。

坪井さんはサラリーマンのまま休日を利用してこの発電所を作ったというから驚きです。

エフエムハイ(シティエフエム静岡76.9MHz)のラジオ番組「発電マンの太陽光発電ラジオ講座」(毎月第2、第4金曜日12:30から放送)では坪井さんのソーラーシェアリングの現場に赴き出張インタビューを敢行!

さらにパーソナリティーTJさんはたまたま居合わせた県内の農業関係者の方にも突撃インタビュー。
せきららな思いを語っていただきました。
今回はその一部を掲載いたします。

(TJ)「今日は真夏ですがここは少し涼しいですね?」

(坪井さん)「それがこのシステムのいいところで暑いには暑いんですがある程度日影になっているので涼しくて作業環境がいいんですね。」

(TJ)「なるほど熱中症予防になりますね。」

(坪井さん)「それは人間だけじゃなくて植物にも言えるんですね。植物にも高温障害というのがあって夏バテするんです。それを軽減することができるんです。」

(TJ)「そういえば住宅へ設置した場合でも屋根がおおわれることで遮熱効果があるって言いますよね。あれと同じで一挙両得なところがあるんですね。」

(坪井さん)「そうですね、それにパネルがあることで地面では水分の蒸散が抑えられますからひでり対策にもなります。」

(TJ)「あっなるほど、やってみると結構メリットが多いって感じですね」

(坪井さん)「そうですね、さらに冬場は寒いときに霜にやられるんですけどパネルがあることで霜対策にもなるんです。」

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さて、インタビューはまだまだ続きますが、続きは放送のバックナンバーでお楽しみください!
バックナンバーはエフエムハイのHPから「バックナンバー」⇒「発電マンの太陽光発電ラジオ講座」でPODCASTによりパソコン、スマートフォンで聞くことができます

ソーラーシェアリングの実例(2)(農地でソーラー発電 9)

次にご紹介するのは長島氏と同じ千葉県市原市で上総鶴舞ソーラー発電所をつくった高澤真さんです。
高澤さんは2012年の夏から準備を始め2013年3月に発電を始めました。

高澤さん自身は農業をしているわけではありませんがお父様の農地を借りる形で発電をしています。
34.8kWのシステムで年間発電量が約35000kWhになります。
高澤さんは全量買取が始まった最初の年平成24年度の単価での買取ですからkWh当り40円(税抜)になります。計算すると年間約140万円の収益になる計算です。

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リスクはないのか?(農地でソーラー発電 7)

前回、ソーラーシェアリングについてメリット・デメリットを考えてみましたが、今回はリスクについてもう少し深く掘り下げてみようと思います。

まずは太陽光発電そのものについてのリスクから。
太陽光発電そのもののリスクについては私が以前から主張しているように、人間の作った機械である以上完全というものではありません。

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ソーラーシェアリングのメリット&デメリット(農地でソーラー発電 6)

これまで太陽光発電の新しい可能性であるソーラーシェアリングについて話してきましたが、はたしてソーラーシェアリングには本当にメリットがあるのでしょうか?そしてデメリットはないのでしょうか?

まずCO2の発生しない再生可能エネルギーであるという大局的なメリットは当然のこととして、それ以外に特に農地で太陽光発電を導入することによって次のようなものが考えられます。

1)農業と発電とのハイブリッド型収入により収益の安定化が図られる
2)収入の安定化により兼業でなければ成り立たなかった農業が専業農家へと変身できる。
また収入安定により農業に専念することで、結果より品質の良い作物を作ることができる。

副産物としての【メリット】としては
3)畑の上のパネルの日影により夏場でも作業がしやすくなる
4)安定収入を得ることにより若者が農業に目を向ける

さて、ではデメリットはないのでしょうか?
もちろん全くデメリットがないということはありません。
次のようなデメリットが考えられます。

考えられる【デメリット】
1)規模にもよりますがある程度の投資が必要
2)太陽光発電システムそのもののメンテナンスが必要
3)畑に架台が設置されることにより農作業が若干しにくくなる場合がある
(農機具が入る場合は作業性を考慮した設計をする必要がある)
4)農業委員会への3年ごとの更新が必要なので見直しのリスクがある

どんなものにもメリットとデメリットがありますが、当然ソーラーシェアリングにもあります。
しかしデメリットをしっかりと把握したうえでそれをきちんとコントロールしてメリットを享受するという姿勢が重要だと言えます。

次回はソーラーシェアリングのリスクについてもう少し深く掘り下げます。

光合成の飽和点とは?(農地でソーラー発電 5)

光合成の飽和点とはあまり聞き慣れない言葉です。
いったいどういうことでしょう?

下のグラフを見てください。
このグラフは横軸に光の強さ(照度)、縦軸に光合成の量をとり植物の種類ごとに光合成量をグラフ化したものです。

これを見るとおおむね光が強くなればなるほど光合成が増えることが見て取れますが、それは直線的に右肩上がりで増えるわけではなく、カーブを描いています。
光が一定量まで達するとそれ以上光合成が増えないラインがあるのです。

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そもそも農業とソーラー発電は両立するのか(農業とソーラー発電 4)

そもそも植物が育つには太陽の光が十分必要で、それを遮ってしまう太陽光パネルを作物の上に設置するなどと言う行為は邪道である、というような考えの方も多いと思います。

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太陽光発電とメンテナンス(6) 赤外線サーモグラフィ

太陽光発電のメンテナスの際に使える道具をいくつかご紹介していきます。

このコラムの第3回目でホットスポットのお話をしました。

そのホットスポットが起こっているかどうかを発見する道具の一つがこれです。

赤外線サーモグラフィ
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3年後の見直しとは?(農地でソーラー発電 3)

前回お話しした許可はあくまで3年間の限定の許可となっています。
するともし3年後許可が通らず更新できなかった場合はどうなるか?

いろいろな指導が入ったうえで、それでも改善されなければ最悪の場合は撤去命令ということになるかもしれません。ではどのような場合に更新が認められないのでしょうか。
それについても農水省は一定のルールを示しています。
次のような場合に営農の適切な継続が確保されていないと判断され、再度の一時転用が認められないということになります。

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農地で太陽光発電が可能に!(農地でソーラー発電 2)

前回、農水省がある大きな決断をした、という話をしました。

それは具体的には次のようなものです。
「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取り扱いについて」というものです(長い!)
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