太陽光発電とメンテナンス(2) 太陽電池に雷が落ちた?!

9月のある日、焼津市のお客様Y様から突然お電話がかかってきました。

「家の太陽電池に雷が落ちたようだ。ちょっと見てくれないか。」

誘導雷といって、近くに落ちた雷の瞬間的な高圧電流が太陽光発電システムに悪影響を及ぼすことは考えられますが、太陽電池に直接雷が落ちることは通常考えられません。

「不思議だなぁ・・・」と思いながらも、弊社のスタッフが早速訪問すると下のように太陽電池パネルが焼け焦げたように黒くなっています。

太陽電池パネルが焼け焦げたように黒くなっています。

この現象をたまたま見つけたお客様が「雷が落ちた!」と表現したのです。

これはもちろん「雷」のせいではありません。

「ホットスポット」現象といって太陽電池に時々起る現象です。
(ちなみに「ホットスポット」というと今は放射能の高い地点という意味が有名ですが、これは放射能とは全く関係ありません)

先日このコラムでご紹介した加藤和彦氏の著書「不具合事例ファイル」にはこのような症例がたくさん載っていますが、一般の人にはあまり知られていません。

もちろんこうなってしまえば太陽電池の発電量はかなり下がっています。(写真ではわかりにくいですが、モジュールのガラスも割れて触ると危険な状態でした)

Y様は約7年ほど前に有名メーカーの太陽光発電システムを設置し、今まではほとんど不具合はありませんでした。初めてこのようなことが起こって驚いていますが、怖いのはこの現象が発見されるもっとずっと前からじつは発電量の減少が起こっていた可能性が高いのです。

(弊社では現在、設置いただいたお客様に発電量の定期検診サービスを行っていますがY様はたまたまこのシステムを導入する以前のお客様で、弊社で発電量を把握できておらず気が付かなかったのが悔やまれます)

Y様はエネルギー問題にも関心が深く常にモニターを見ていたそうですが、そんなY様でもご自身は気が付かなかったといいます。

最終的にはメーカーが来て全てのパネルをチェックし、不具合品の交換工事をしました。
もちろん10年保証の期間中でしたので交換費用の負担はありませんでしたが、長期にわたって発電量が不足していた分は戻ってきません。

せっかく高いお金を払ってこのようなことが起こってしまっては本当に残念です。
だからこそ、日々のチェックが大切ですし、弊社では長期にわたってのフォローとして「毎月1回発電量の定期検診」のサービスを行っているのです。

次回はどうしてこのような現象が起きるのかを解説します。