太陽光発電システムって一体いくらぐらいするの?
「太陽光発電システムってなんだか高そう・・・」
そう思う方が多いようです。実際、普通乗用車と同じくらいの値段はします。
それを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれの価値観ですから、なんともいえませんが・・・
ただ「高いなぁ~」と言われる方に「ちなみに・・・」といって月々の光熱費をお聞きすると、「1万5千円」とか「2万円ぐらいかな・・・」といった答えが返ってきます。
光熱費は生きている間中必要な経費ですから、仮に毎月2万円光熱費を払っていたら1年間で24万円。10年間では240万円です。
30年間ではなんと720万円がかかる計算です。(太陽光発電は30年以上もつといわれています・・注1)
ざくっとの計算では上記の10年分の光熱費と同じ価格、つまり200万円ぐらいで4kWぐらいのシステムが設置できます。
※注1 通常メーカー保証は15年です。
太陽光発電システムの不安は「設置に必要な費用」がよくわからないこと
これから設置を検討する方にとって一番の不安は必要な費用が明確でない点ではないでしょうか。
明確にならない原因は、太陽光発電システムがテレビや冷蔵庫のようなパッケージ商品ではなく、屋根の形状に合わせて組み立てる設備機器であるからです。
だから最終的には設置場所の屋根を見せていただかないと正確な価格が出せないのです。
しかし、現場を見なければ全くわからないでは検討もできない、とおっしゃる方もありますので、ここでは概算だけでも出してみましょう。
まずは概算見積りをしてみましょう
太陽光発電システムの設置には次のような各明細に費用がかかります。
設置に要する価格はそれぞれの価格の総額になります。
- 太陽電池モジュール
- 架台
- パワーコンディショナー
- 工事代
屋根の形状、材質によって若干違いますがここでは切妻屋根のカラーベストタイプで計算してみます。モジュールはパナソニック製の245Wのタイプとします。
- 太陽電池モジュール(245W 20枚 4.90kW) 1,150,000円
- 架台 80.000円
- パワーコンディショナー 170.000円
- 工事代 電気工事+設置工事 300,000円
合計 1,700,000円 ※注2
ここで1kWあたりの単価を出してみましょう。
今回の場合は4.90kWシステムですから、170万円÷4.90kW=約34万6千円です。
※注2 ただし、今回は切妻のカラーベストの屋根を例にしましたが、最も簡単な工法の例ですので、瓦屋根や寄棟屋根、陸屋根など屋根形状、屋根材などの条件によって価格は変動します。
これに今年度なら県や市(ない市もございます)の補助金が出ますので自己負担額は、もう少し軽減されます。
できれば現金は出したくないんだけれど・・・、
太陽光発電システムは設置したいけど、手持ちの現金は将来のためにとっておきたいという方も多いです。
そんな方のためにソーラーローンと言う仕組みがあります。 これは手持ちの現金を温存し、全額もしくは一部を最長15年のローンで返していくやり方です。(基本は、10年ローンです)
環境貢献度の高いシステムなので特別優遇ローンが適用され通常のリフォームローンなどと比べても金利は安いでから積極的に利用する価値はあります。
他にも最近では銀行などが低利のローンを用意していたり、住宅ローンの借り換えを利用する方法などいろいろあります。