そもそも植物が育つには太陽の光が十分必要で、それを遮ってしまう太陽光パネルを作物の上に設置するなどと言う行為は邪道である、というような考えの方も多いと思います。
「植物と光」と言えば学生の頃に理科の実験でやった植物の向光性を思い出す人も多いでしょう。
植物を暗い場所に置き、一部から光をあてておくと植物が光を求めて体をよじらせて光に向かうという例のやつです。
向光性を示す植物
あの実験を見ると植物がけなげに光を求める姿に、やはり光は大切だな・・・と漠然と思ってしまいます。
もちろん光は植物にとってはなくてはならないものですし、それによって光合成を行い成長をすることができるのです。それに間違いはないのですが、どうも植物はやみくもに光が必要、というわけではなく、ある一定の光さえあればそれでよく、それ以上の光は不要、逆に場合によっては強すぎる光りは害ですらあるというのです。
そのことを植物の「光飽和点」といいます。
次回はこの「光飽和」についてもう少し詳しく見ていきましょう。