ソーラーシェアリングの実例(2)(農地でソーラー発電 9)

次にご紹介するのは長島氏と同じ千葉県市原市で上総鶴舞ソーラー発電所をつくった高澤真さんです。
高澤さんは2012年の夏から準備を始め2013年3月に発電を始めました。

高澤さん自身は農業をしているわけではありませんがお父様の農地を借りる形で発電をしています。
34.8kWのシステムで年間発電量が約35000kWhになります。
高澤さんは全量買取が始まった最初の年平成24年度の単価での買取ですからkWh当り40円(税抜)になります。計算すると年間約140万円の収益になる計算です。

私が高澤さんの発電所を訪れたのは2013年の6月ですからそのころはまだ発電も始まったばかり、作物の収穫についても未知数のところでした。

最近電話で近況をお聞きしてみると「さといも」などはパネル設置後収穫がむしろ上がっているとのこと。
これは他の実例でも見られることですが「さといも」など日影を好む作物(これを半陰性植物と言います)ではパネルによる日影が収穫に好影響を与えているという報告があります。

帰り際たまたまいらっしゃった高澤さんのお父様にもお話を聞くことができました。
高澤真さんも仰っていましたがやはり地元の農業委員の方はこのような新しい取り組みにはあまりいい顔をしなかったそうですが、お父様が全面的に協力してくださり、周りの農家の方を説得してくれたおかげでようやく認められたそうです。

また千葉県では前回ご紹介した長島氏の早くからの実績があったこともありそういったデータも活用してすでに多くのソーラーシェアリングの取り組みが進められています。

しかし、千葉県のようなケースは全国的にはまだめずらしく、特に農業関係者の対応は後ろ向きなケースがほとんどです。静岡県でも実例はまだ数えるほどしかなく、そのためデータもほとんどないといっていいのです。